先日のTNRを終えて

長引くことは覚悟したが3回の捕獲で済んで心底ホッとした。
でもハッピーエンドとはならなかった。

この現場の手伝いは、初めからため息続きのものだった。
「野良猫に餌を上げたら子猫が産まれた、見に来て欲しい。」という内容の手紙から始まった。
答えは簡単「これ以上増える前に不妊手術して下さい。」
野良猫にはボランティア料金で手術してくれる病院が市内にもあること、市に補助金制度があること、捕獲機も準備できること、色々伝えたのだが理解してもらえない。

今思うと、市や誰かに依頼すれば処理してくれると勘違いしていたのだろう。
何度か「また仔猫が産まれる前に」と電話してもダメだったが5月に仔猫がウロチョロし始め、ようやく手術する気になってくれた。
説得を含めて20回近いやりとりが必要だった。

「主体的に関わる。」という依頼者の言葉を信じ手伝うことにしたのだが・・・。
病院へ猫を運ぶ車など、ご家族からの協力は得られないとのこと。
2桁の猫達、自転車とタクシーだけでは対処できない。
捕獲機も足りず、あちこちに相談し、ボランティアの先輩ご夫婦に車の応援も頼んだ。
猫はみんな栄養不良で痩せ細っていたため、手術に耐えうる状態になるまで毎日ご飯を運んだりと、かなりエネルギーが要った。
しかしやっとの思いで手術を終えた時、17匹という数に困り果てた依頼者は今後の管理を辞退すると言い出したのだ。

初めてお会いした時に、増えたら起こるであろう大変なこと、必ずやらなければいけないことなど十分お伝えしたとは思っていたが、ほとんど記憶に残っていない様子。
初めてだから想像出来ないとことは理解するけど、いろんなケースを見聞きした結果の大変さをやはり理解して貰えなかったことが本当に残念。

「何故こうなる前に・・・だから春に手術さえしていれば。」
喉元まで出かかった。
半年以上もかかって説得したのだ、気分を害されて私が手を引かざるを得なくなったらここは野良猫製造工場になってしまう。
ただただその思いだけで言葉は全部飲み込んだ。
先輩が優しい言葉で依頼者に説得を試みてくれたが響かなかった。

私が通うのは手術するまでの約束だから、もう猫達にご飯を運ぶわけにはいかない。
許可なく敷地に入ることはできないし、依頼者は猫に居なくなってほしいのだから。

「もともと餌が足りずやせ細っていたのだから、猫達はここに居ても幸せではないよ。 ゴミ漁りして近所から迷惑がられるより、よそで暮らした方が幸せよ。あなたが通った1か月間は生まれて初めてお腹いっぱい食べることができたのだから、猫達きっと喜んでいるよ。」
先輩の言葉に泣いてしまった。
あの子達はもうどこかに散ってしまったのだろうか、それとも私を待っているだろうか・・・
あの日からずっと、自分が食事する度に飢えた彼らの姿が胸を締め付ける。

耳先カットした「さくら猫」は手術の証、もう子供を産むことは無い。
猫を迷惑に思う人にも知って欲しい。
元をただせば人間が増やした命、人を頼って生きるしか術がない。
追い払うことでは解決しない事、迷惑が隣に移動するだけ。
全部がさくら猫になれば一代限りで終わる命、やがて猫は居なくなる。
広報を町の行政にお願いしてみよう。
これが周知されれば、優しい誰かが安心してご飯を上げてくれるかもしれない。

それぞれが散っていった先で心優しい人に出会いますように、どうかあの子達に幸あれ、と無力な自分を責めながら毎日、毎日祈ってる。

 

 

 

 

広告

優しいイラスト動画の訴え

9月27日に署名のご紹介をしました。
野良猫は飼い主が居ないがゆえに犠牲になりやすいのです。
地域猫対策が進んでいる地域では、耳先カットは手術の証ということが周知されています。
また、トイレ管理やマナーある給餌方法が行われるので、猫に対する人々のイメージが改善されます。
もちろん、飼い猫の室内飼育も徹底され、猫の姿も少ないのでしょう。
みなさんの町は如何ですか?
まだ地域猫という言葉が一般的でないのなら、人々の野良猫へのイメージは悪いのではないかしら。
一刻も早く対策が進み、人も猫も気持ちよく暮らせる町になれば良いなと思います。
彼らも好きで野良猫になったわけではありません。
元を辿れば人間が悪い。
捨てた人・飼い猫を不妊せず家外自由にする人、遠慮からそれを黙認するご近所・野良猫に対して何の対策もしてこなかった私たち・・・

虐待された猫も、友を愛し、子を慈しみ、ただただ必死で生きていたのです。
もう戻っては来ないけれど、イラスト動画を見てあげて下さい。
優しいタッチで描かれた動画です。

野良猫もあなたと同じ「感情を持つ地球の仲間」だと思って頂けると嬉しいです。

あの猫たちを忘れないで! ねりまねこさんのブログより

報告 その6 17匹目、手術完了

16匹目の猫を捕獲機から解放した時、 なんと!
手術予定の妊娠メス1匹が私たちを待っていたかのように佇んでいた(@_@)
しかも、いつもウロウロしている他の猫達の姿が無い・・・どうして?
まるで「お待ちしていました、私も手術して下さい。」と言っているかのようだ。
人間側に所用があり、この日の捕獲は無理と半ば諦めかけていたがこのチャンスを逃す手はない。
さっそく捕獲機を設置し、息を潜めて待った。
だが、昨日から何も食べていないはずが餌に反応しない。
理由は私たちが病院に猫を迎えに行っている間に家主が餌を上げてしまったから。
あぁ・・・本来この状況なら数分で捕獲できたはず。
それから1時間も粘っただろうか、手を替え品を変え頑張ったがダメだった。
そもそも満腹の猫なんて捕まらない。
そうこうしているうちどこかへ出かけていた猫達もチラホラ姿を現し始め、捕獲は絶望的状況。

今後、庭に狙いの猫1匹だけという奇跡は訪れないだろう。
そうなると気の遠くなるような回数、通い続けねばならない。
さらに数日後には出産するだろう・・・授乳期間、最低1か月程はそっとしておきたい。
もう、ため息しか出ない。
諦めて帰ろうとしたまさにその瞬間だった。
狙いの猫が自ら捕獲機に入ったのだ!

安堵感からか私は足がふらついてしまった。
あとはいつも通り、明朝になるまで待ってTNR協力病院へ連れていくのだ。
そこで新たな心配が。
この子はお腹が大きいので、捕獲のショックから夜に出産するかもと先輩に言われ凍り付いた。
その場合、いったいどうすればよいのか。
へその緒が付いた仔猫を母猫から引き離せば死んでしまうだろう。
産まれたからには母猫に育てさせたい。
しかし母猫の手術を見送れば20匹以上の猫屋敷になってしまう。
不安と心配で一晩、ハラハラし通しだった。

翌朝。
心配は無用だった、彼女は出産せず、無事に手術も済ませた。
不思議なことにお腹に赤ちゃんは居なかった。
膨らみは腹水・腫瘍のような病気由来なのだろうか?
贅肉なら良いのだが。
あっけにとられながら、庭に放した。

放す直前の画像。


2枚とも同じ猫
猫が動き回るのでまともな写真はこれだけだった。
向かって右耳の先が小さくカットしてあるのだが網が邪魔で見えない。
ハードルは高かったけれど、先輩ご夫妻の協力のおかげで何とか17匹捕獲できた。
そして、一度に多数を手術して下さったTNR推進・協力病院の先生と看護師さんはさぞ大変だったはず。
何時間も捕獲機に閉じ込められる猫は、そこで糞尿をするしかなく、今回もそうだった。
でも病院スタッフの方々は笑顔で対応して下さり頭が下がるばかり。
また、一般であれば30万円程かかるところ、協力病院ゆえ駆虫処置を費含めても10万円未満でやって頂けた。
更に市行政の補助金制度もあって家主の出費は17匹でわずか18,000円で済んだ。
下見に行ってから3か月、色々ありましたが何とか終わらせることができました、皆さまありがとうございました。

報告その5

庭が猫で溢れたお宅のTNR、16匹が終わったところ。
11匹だったはずが12匹捕まって驚いたが、まだ居た。
家主の事情で残り2匹は来月に入ってから再開する予定だった。
しかし、出産間近の猫が出てきたので早めにとりかかることになった。
手術済みの12匹がうろうろしている場所で、狙いの子を捕まえるのは至難の業。
15台の捕獲機を設置して、全頭捕獲した上で未手術の猫だけを病院へ連れていければいいが、捕獲機は9台しか無い。
他にも多くの課題があって毎日頭を抱え込んだ。
途方に暮れながら当日を迎え、猫搬送のための車と不足分の捕獲機・アドバイスなど、また他市の先輩に協力して頂いた。

案の定、大変だった。
手術した子が何匹も入り、捕獲機の中で大暴れし、未手術組はそれを見て後ずさり。
てんやわんやした挙句、なんとか4匹の捕獲に成功!
3匹のはずが4匹、しかもお腹の大きいメスはまだ捕まらない。
・・・ということは全部で17匹も居たのだ!

午前中に病院へ連れていき、オス2匹を夕方迎えに行った。


そして翌日、病院に一泊したメス2匹をお迎えに。
上のオスと似ているが足の色で区別できる。
下のメスは白い靴下を履いたようなキジ白という柄。


全員、耳先カットされて戻ってきた。
16匹の画像を並べてみたが、誰が誰なんだか、私にはもう判らなくなった。
残るは出産間近のメスのみだが、16匹がうじゃうじゃ居る場所でいったいどうしたらいいのやら。
捕獲機から元気よく飛び出して行く彼らを見つめながら、延々と通うことになりそうな予感にため息をついた。

ネット署名・拡散希望

動物虐待はやがて、ターゲットを人間へとエスカレートさせていきます。
近所の子ども達を守るためにも、拡散と署名にご協力ください。
只今91,000筆集まりました。
賛同 をクリックすると署名できます。

https://www.change.org/p/猫に熱湯をかけ-バーナーで焼くなどして虐待死させた-大矢誠容疑者を実刑判決に

 

川越の猫セミナーに元・捜査一課の刑事が登壇

市民活動から行政との協働へ(川越シンポジウム)ねりまねこさんのブログ

(画像もブログより)

元埼玉県警・捜査一課の刑事も登壇されたそう。
動物虐待に端を発した宮崎勉の事件は埼玉県警の管轄ということもあり、
動物虐待を重く見ているからだ。
酒鬼薔薇聖斗も動物虐待者だった。
身近な場所での凶悪事件を未然に防ぐためにも、
ターゲットになる野良猫を増やさない対策が必要だ。

まだ、動物が物扱いの日本の法律

所有権という壁が邪魔して、虐待下にある動物を救い出すことができない。
皮肉だが、台風で家が半壊したことで救われた命がある。
杉本彩さんのブログより転載

 

 

長崎の多頭飼育崩壊現場から!

長い間辛い目にあってきたこのわんこ達の幸せを望まずにはいられません。
次回の動物愛護管理法改正は、実際に虐待を取り締まることのできるものにしたいものです。
近々、このブログでも署名などの紹介をさせて頂きたいと思います。

初対面の猫が出てきた

手術が済んだ12匹の猫達の様子を見に行ったところ、初対面の猫に会ってしまった。
手術した仔猫と瓜二つの柄なので、多分母親なのだろう。
床下から鼻先だけ見え隠れしていた猫かもしれない。

私を警戒してすぐに逃げてしまう。
焦りまくってシャッターを押したので顔を写せなかった。
明らかにお腹が大きく膨らんでいる。
この仔猫にそっくり!  

仔猫達のうち、大人の猫達を怖がっていた子達もこの猫にはすり寄っていく。
おそらく親子なのだろう。
すぐにでも手術したいところだが、家主との約束を反故にはできず・・・。
でも結局、 来月にはまた沢山の捕獲機を設置して大がかりな事になるんだろうな(-_-;)

都度、猫を搬送するための車や捕獲機補充など、他市の先輩の手を煩わせるのも気が重い。
私は車を持っていないし、住まいはペット不可の集合住宅なので猫を保護することもできない。
一緒に悩み、支え合いながら動ける仲間もなく、地域猫対策という言葉さえ全く知られていない町で個人で活動することの難しさをひしひしと感じている。

報告 その4

術後の猫達の様子
みんな元気に出て来てくれた。

アッ、弁当運びのおばちゃんが来た!

またアタシたちをだまし討ちにする気かも・・・

私「みんな騙してごめんね~、これで勘弁してね~。」

猫「悪人かもしれないけど、食欲には負けるわ。早くちょうだいな。」

猫「あの人、詐欺師だから見張っていないと心配だにゃ。」

猫「いつもの鍋だ、確かあの中にご飯があるのよね。」

「怖い目にあわされたんだもの、沢山食べる権利あるわよね。」

術後の猫達は食欲もあり、ひと安心。
TNRの際は毎回、それを確認するまで心配。
さて残る2匹の手術だが・・・
餌が足りないと、縄張りから追い出された猫たちは住処を求めて近隣へ散っていく。
未手術の2匹が移動してしまうと、移住先であっという間に繁殖するので元も子もない。
移動を防ぐために捕獲するまでは餌のフォローに通う。
間を置かず一気に手術したいが、家主の都合もあるので2匹の捕獲は月末まで先送りになった。
家主の希望で、2匹はご自分一人でボチボチと捕獲したいとのこと。
メスが妊娠していれば来月には子猫が産まれるが、焦る気持ちを抑えて、静観するしかない。

台風の影響で明日は雨。
本降りになる前に、お腹を空かせた彼らに餌を届けに行こう。

 

報告その3

捕獲後、動物病院へ行く前の画像を載せ忘れたので追加します。
12匹がそれぞれ入った捕獲機とキャリーケージです。

猫が怯えないよう、すぐに布で被いましたが、中から爪で布を剥がした猫が丸見え。
ご馳走を運んでくれたおばちゃんに騙されたと思いながらこちらを見ているのかなぁ。

さて、手術を終えて翌日に戻ってきたメス10匹はこちら。
メスはオスより大きな手術となるので病院に一泊します。

猫がじっとしていないのと、ケージが邪魔で耳カットの部分がうまく撮れません。

小さくてまだ手術は無理と思った仔猫達も、獣医さんの「できます」の判断に委ねました。
さすが腕の良い先生です、全員、元気に戻ってきました。
捕獲機の扉を開けるとみんな喜んで走って行きました。
捕まらなかった子があと2匹居るのでまだ終わりではありませんが・・・

こちらの病院は、飼い主の居ない猫の不妊去勢手術を推進し、ボランティアに深い理解と協力をして下さる貴重な動物病院です。
通常であれば猫の手術は術前検査を含めると1匹につき数万円かかるので、12匹だと数十万円。
飼い猫にするようにはお金をかけられないので検査抜きの手術のみでも12匹では15万円ほどかかります。
この病院はオスメスとも5,000円で手術して下さるのでとても助かりますが、麻酔代その他を差し引くと、先生はほぼボランティアで手術して下さっています。
このような病院は都内にも数件だけなので、たまたま市内にあるのは本当に恵まれています。
先生おひとりだけでは大変なので、多くの病院にも参加して頂きたいです。

協力病院一覧 どうぶつ基金